最近観た映画あれこれ Netflix編 : その2  
先週末にグザヴィエ・ドランの監督作『たかが世界の終わり』をようやく観て来たので、その感想を……と思ってたんですが、
想像以上に感情と言うか気持ちの整理がつかない、言葉にすることがまだ出来そうにない、ということで、ここ2ヶ月くらいの間に
Netflixで鑑賞した映画をいくつかピックアップしてお茶を濁してみようかと思います。






まずは軽めのやつから


・ 『ハッピーサンキューモアプリーズ』  (原題 『Happythankyoumoreplease』) シリアス度40%


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《あらすじ》


ニューヨークに住む売れない作家のサムは、出版社へ新作の売り込みに向かう途中の地下鉄で、
里親とはぐれた黒人の少年ラシーンを目にする。
サムはラシーンを一旦保護したものの、ラシーンは里親の元へも警察へも行きたがらず、仕方なく一時的にラシーンを保護することに。



主人公サムを演じたジョシュ・ラドナーが、自身で監督した映画であり、脚本も書いたという作品なんだとか。
2010年のサンダンス映画祭で初上映されて、観客賞を受賞したそうです。


アメリカでは子供を守る法律が厳しく設けられているそうで、13歳未満の子供を1人で(or 子供たちだけで)外出させるのも、
反対に1人で(or 子供たちだけで)留守番させるのも違法、ということになり(州や地域によって年齢は異なるようですが)、
場合によっては親や保護者が逮捕されてしまうこともあるという、「はじめてのおつかい」にほんわかと感動するような我々日本人には
思いもよらない法律がベースにある、ということを踏まえて鑑賞なさると、サムの仕出かした事の重大さがよりお分かり頂けるかもしれません。
日本なら子供を保護して逮捕されるなんてこと、まず聞いたことないような気がします。誘拐犯だと思われたらまた話は別ですけど。
いや、最近は日本でもあり得ることかもしれませんが。(ホラ、最近日本人ってピリピリしてて、すぐ他者を攻撃しちゃうから)


んで、
主人公のサムの恋愛模様よりも、「無毛症」だというサムの親友アニーと地味な弁護士の「サム2」の恋のほうが感動した!
サム2、見た目は冴えない地味な人かもしれないけど、本当に素敵な男性で、最後は何だかキュンとしてほろっときちゃいましたw
アニーと同じように、気付くと彼がものすごいハンサムに見えた。心の美しさが外に溢れ出てる感じで。ほんと素敵なシーンだったなあ。
あと、ダメ男というか、いつまでも大人になれない主人公が、少年との日々で変わっていく様も良かったし、里親に愛されず、
なかなか心を開こうとしない少年を演じたマイケル・アルギエーリ君もすごーく良かった!
上手な子役にありがちな「あざとさ」みたいなものが皆無なんですよ。自然というのか、演技してる感じがしない。
何だろう、安心して観ていられる映画と言ってしまえばつまらないかもしれないけど、登場人物たちを温かい目線で描いてる映画ってのは、
やはり観ていてほんわかとさせてくれるし、こちらも温かい気持ちになれる。
ちょっと最近疲れてるなー、なんて時に観ると、元気をもらえるかもしれません。











次も軽め。


・ 『本日のおすすめ』  (原題 『Today's Special』) シリアス度40%


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《あらすじ》

NYのフレンチレストランでスー・シェフ(副料理長)を務めるインド人のサミール。
ソーホーにオープン予定の2号店では自分がシェフになれるものと信じて日々奮闘していた。
ところが25歳の若者が新しい店のシェフに決まったと知り、頭にきた彼はレストランを辞めてしまう。
同時期に父親が心臓発作で倒れてしまい、成り行きで両親の営む落ちぶれたインド料理店を手伝うことに。
インドの料理も音楽も好きではないサミール。インド料理など作ったこともない彼を救ったのは、偶然出会ったアクバルという
不思議な初老のタクシー運転手だった。




ストーリー自体は大して目新しいものもなく、展開も読めるし、まあありがちなストーリーかな、とも思いますが、
「このオッサン一体何者やねん!」と突っ込みたくなるタクシー運転手のアクバルというおっちゃんが魅力的で、最後まで観てしまったw
このアクバルさん、一見能天気で底抜けに明るいおっちゃんに見えるんだけど、悲しい過去を持ってる人なんですよ。
このおっちゃんの存在なくしてこの映画は成り立たない、ってくらいにいいキャラです。おっちゃんが全部持っていってる、は言い過ぎかw
あと、息子に早く結婚してほしい母親がお膳立てするデート相手に「The Big Bang Theory」でラージの妹を演じていた女優さんが出てました。
冒頭のフレンチレストランの厨房でのすったもんだのシーンは、昔レストラン勤務をしていた身としては「あー、あるある!」なんて思いながら
懐かしさと料理への興味から一番真剣に観てたシーンかもしんないw
元職業病かもしれませんが、レストランが舞台の映画って大好きなんですよ。「ディナー・ラッシュ」とか最高でしたしね。
この映画も安心して観れる類の映画だと思うので、心が疲れてるなーなんて時に観るといいかもです。
ただし、とにかくお腹の空く映画なので、夜中とか観る時間を間違うと大変なことになるかもしれませんw 
観終わったら間違いなくインド料理屋さんに駆け込みたくなりますから。
……って書いてるだけでもタンドリーチキン食べたくなってきた。どうしようw












次は一転してシリアス。

・ 『17歳』  (原題 『Jeune & Jolie』) シリアス度100%



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《あらすじ》

17歳の誕生日を迎える直前に、夏のリゾート地で初体験を終えたイザベルは、放課後、SNSを通じて知り合った不特定多数の男たちと
密会を重ねるようになる。
快楽のためではなく、ましてや金のためでもなく、ただ売春を続けるイザベル。
いったい彼女に何が起きたのか―?

(Amazonより)



フランソワ・オゾンが10代の少女の性を扱うとこんな映画になります、という感じ。
正直ちっとも食指の動かないテーマだったんですが、シャーロット・ランプリングが出てる、と言うので、それ目当てで観たと言いますか。
何しろ主人公のイザベルがいつも不機嫌そうで何を考えてるのか解らない子です。
お金のために売春をしてるわけでもなく、性的衝動からというわけでもなさそう。
ある事件が起こり、一度は売春をやめるイザベルですが、結局はまた同じことを繰り返してしまう。
どうしてなのか、もしかしたらイザベル自身にもよくわからないのかもしれないなと思ったり。

「一度客を取れば死ぬまで売女」と言った客の言葉がありましたが、その言葉通りの人生を歩んでしまうのか、
それともどこかでそういう自分を捨て、新しい人生を築いて行くのか。
最後のランプリングとの邂逅が彼女にどんな影響をもたらすのか、その先を見届けたい思いに駆られたラストでした。
オゾン映画に4作ほど出演していて、もはや常連とも言えるランプリングですが、可能な限り、彼女を撮り続けて欲しいとも思います。











次のもシリアス。

・ 『熟れた本能』 (原題 『Partir』) シリアス度100%



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《あらすじ》

裕福な家庭の主婦スザンヌは、二人の子供の子育てもひと段落し、昔の仕事である理学療法士を再開しようと自宅の一角をリフォームしていた。
ある日不注意で、リフォーム工事に出入りしているスペイン人作業員のイヴァンに怪我を負わせてしまう。
それをきっかけに親しくなり、恋に落ちてしまう二人だったが、当然のように様々な困難が二人に訪れる。



うーん。クリスティン・スコット=トーマスが主演だから観たいと思って観たけど……うーん、うーん。
まず邦題が酷い。もう決して「若い」とは言えない年齢の男女の不倫物語だからと言って、これはないでしょ。
この手の、官能で売ろうとする販売会社のあざとさがホント嫌いw 
確かにそういうシーンも何度か出てきますけど、売りはそこじゃないんだけどなーと言いたくなる。
原題は「旅立ち」を意味する言葉のはずなんだけどな。まあいいやw

ネタバレになったらスイマセンけども、これを観てフリーダ・ピントーの「トリシュナ」という映画を思い出してしまったワタクシ。
いやラストの主人公の選択がさ、短絡的すぎるというか、「何もそこまでせんでもアンタ……」って気になっちゃうというか。
自分の人生終わりにしてしまうほどの価値がそこにあるの?って思っちゃって。
常軌を逸してしまうのが恋、とも言えるのだけど、もうここまで墜ちちゃったら、世間体とか倫理感とかぶっ飛んでしまうんでしょうか。
不倫しちゃいけないタイプの人妻が不倫に走っちゃった挙句、開き直って恋人とたくましく生きていこうとするんだけど、
どんなに愛し合っても、お金がなければその関係を続けることは出来ない、という現実。
不倫を描いた映画は否定も肯定もしませんが、物語である以上、主人公に感情移入出来る部分がないと観ていて辛いというか、
何だか「ベティ・ブルー」のような、周りを不幸にしてしまうはた迷惑な女にしか見えないストーリー展開が残念ではありました。
いや、「ベティ・ブルー」は根底にゾルグの深い愛があるからまだ救いがあったけど。
でもまあ、ここまで自分勝手になれちゃうなんて、ある意味羨ましい女性かもしれない。
それと、こういう時、母親に嫌悪感持つのは、やはり男の子より同性である女の子のほうなんだなあ、と思ったり。
まあ、フランス映画らしい「どっぷりと不幸に陥る恋」みたいな、悲劇的な結末の映画がお好きな方にはおすすめかもです。











……っととと。
何だか気分的に暗くなっちゃったので、最後は何も考えずに観れるやつで終わろうw


・ 『シャドウ・ハンター』  (原題 『Shadow Hunter』)  シリアス度60%??


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エイダンがチラッと見れるTrailerはコッチw





《あらすじ》

NYで平穏な生活を送ってきたクラリーの世界が、ある日一変した。
母親ジョスリンが忽然と姿を消し、そこに突如現れた魔物に命を狙われたのだ。
成す術のないクラリーを救ったのは、不思議な力を持つブロンドの青年ジェイスだった。
ジェイスの美しさと不思議な能力に魅かれ、クラリーは“シャドウワールド"と呼ばれる、NYの裏に隠されたヴァンパイアや人狼が
息づく闇の世界に足を踏み入れていく。
ジェイスと共に母親を捜索するうち、クラリーは自分には備わっているはずもないと思っていた能力に目覚めていく。
そしてジェイスも、そんな彼女に激しく魅かれていくのだった。

(Amazonより)




スイマセン、エイダン・ターナー目当て、ただそれだけで観た映画ですw
エイダンがWerewolf(人狼)だなんて、いかにもあの立派な胸毛が役立ちそうな役じゃないですか!www
いつものワタクシならこういうティーン映画みたいなやつはスルーしちゃうんですけどね、エイダン出てるなら話は別だよ、別w
予備知識一切無しで観たので、思いがけずジョナサン・リース=マイヤーズが出てきて更にテンション上がりました!悪役でしたけど。

まあ「トワイライト・シリーズ」等好きな方や、悪魔VS天使みたいな、そういう世界の好きな方は楽しめる映画じゃないかなと思います。
何も期待せず観たんですけど(何しろエイダンさえ観れればいいや、で観たのでw)、なかなか面白かったですよ。
しかし眉毛姫ことリリー・コリンズちゃんはほんと可愛いなあ。もう「フィル・コリンズの娘」っていう肩書きも不要ですよね。
リリーちゃん、ジェイス役のジェイミー・キャンベル・バウアー君とこの映画がきっかけで実際に付き合ってたんですね。
ジェイミー君、目力がすごくてミステリアスな顔立ちなので、なかなかぴったりの役だったように思う。






そして人狼エイダンはリリーちゃん演じるクラリーのママの彼氏なのかな? 父親代わりの男性、という設定。

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「Being human」ではヴァンパイアだし、この映画では狼男だし、「ホビット3部作」ではドアーフだしで、人間の役が少ないよねw
本人も「ポルダーク」で人間の役がもらえてそれだけで嬉しい、みたいな冗談言ってましたが。
そんだけワイルドだってことなんでしょうか。それとも胸毛が人間離れしてるってことなんでしょうか。
いやアイリッシュならみんなあれくらいもっさりと生えてるでしょうよw
……と胸毛ネタで終わるのもどーかと思うが。

そう言えば、エイダンのTVドラマデビューはジョナサン・リース=マイヤーズ主演の「チューダーズ」でしたから、
数年後にこうしてまた共演ってのもなかなか感慨深いものがありますよね。







以上、駆け足で(雑とも言う)、5作品ほどザックリと記事にしてみましたが、観てみたい映画や「あ、これ観た」って映画はありましたでしょうか。

他に記事にしたい映画やドラマもいくつかありますが、またそのうち、体力のある時にでもw








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