『Killing Bono』
ロバート・シーハンの作品で、これ観たいな、でも日本未公開で動画配信サイトでも観れない、ってやつがまだまだいくつもあって、
その中でも「これだけは絶対に観たい!!!」って作品があって、「Amazon.com」のほう(.jpじゃない、海外Amazon)から買ってしまいました。

それがこの「Killing Bono」という2011年の映画です。 Bonoとは、U2のBonoのこと。


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《あらすじ》

1976年、アイルランドのダブリン。マウント・テンプル高校の掲示板に、ラリーという生徒がバンドメンバー募集の張り紙を出した。
そこに名前を書き込むポール(後のボノ)という少年と、マコーミック兄弟の弟・アイヴァン(ロバート・シーハン)。
アイヴァンの兄のニール(ベン・バーンズ)は、ポールに対抗してか、自身のバンドを作ると宣言。
ポールがアイヴァンをメンバーに欲しいと言うのを、アイヴァンに知らせることなく阻止し、アイヴァンを自分のバンドに引き入れる。
2つのバンドはギグ(ライブ)を一緒に行ったり、仲良く交流を続けていたが、ポールが名前をボノに変え、バンド名も「U2」に変え、
彼ら「U2」がメジャーデビューを果たしたことで歯車が狂い始める。







この映画は、ニール・マコーミックの書いた「Killing Bono」という自伝を元に、マコーミック兄弟の約10年に渡る紆余曲折を描いた物語。
世界的なバンドとなったU2誕生の影で、日の目を見ることなく沈んでしまった兄弟の悲喜、と言いますか。
なかなかに物騒なタイトルですが、実際ボノを殺すわけではありませんw
自伝が元になってはいますが、映画のストーリーとしてドラマを構築するために、少し脚色はされているようです。
例えば、実際のアイヴァンは、ボノたちのバンドとセッションしてはみたけど、結局バンドメンバーにはなれなかったらしい。
でも映画では「ボノがアイヴァンをメンバーに希望 ⇒ ニールがそれを阻止する」という設定になっていて、
それが最後に兄弟の亀裂を生むエピソードになってたり。


あと、映画の中でのニールはボノの影に苦しみ、ボノに嫉妬し、憎んでいるようにすら見えましたが、実際は今もボノととても仲が良くて、
「U2 by U2」というU2のドキュメンタリー本の執筆も、音楽評論家となったニールの手によるものだそうで、
この「Killing Bono」という自伝も元々は「I Was Bono's Doppelganger」というタイトルだったものを、ボノが「『Killing Bono』はどう?」と
自ら提案したんだとかw 
さすが世界のボノ、懐が深いぜ。


こちらがその自伝書。

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残念ながら和訳版が出版されてないんですけど、翻訳したものを載せて下さってるU2ファンの方のブログで、
少し読むことができました。ありがとうございます。





で、映画の感想ですが。

いやー、楽しかった!
あんど、ベン・バーンズ、歌うまーー!
あんどあんど! ロブちゃんかわえええええ!!! ← 結局これが一番言いたいらしいw



例によって英字幕との戦いになるので、手元に愛用の辞書を準備してたんですけど、
それが結局、辞書を開くことも忘れて夢中になって、あっという間にラストまで駆け抜けてしまったw
こんなに面白いのに日本未公開だったなんていったいどうして!?
日本でもU2は広い世代にわたって知られてるし、当時のベン・バーンズは「ナルニア国物語」で日本でも人気出てたし、
映画好きさんならピート・ポスルスウェイトの遺作だ、と言えば観に行ったかもしれないのに!
まあベン・バーンズの「王子様」っぷりに萌えてるファンには、この映画のヘタレな彼はちょっとショックなのかもしれないけど。


ワタクシ、特にU2ファンという訳ではありませんが、妙齢ですのでw、U2がどんだけ凄いかってことだけはほぼリアルタイムで知ってます。
なので、U2が誕生した瞬間というのかな、そういう部分を垣間見れたような気がして、そこもとても面白かったです。
元々音楽業界ものって大好きなんですよ。映画の出来・不出来に関係なく。
ミュージシャンの伝記映画というか、一生を描いてなくても、この映画みたいに若い頃の一時期を切り取ったものとか。
なので本当に楽しかった!






バンド名をU2に変えるぜ、あと名前を、デイヴはThe Edgeに、オレはボノに変えるぜ、と言ってニールたちにからかわれるシーン。

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実際のU2(上)と映画の中のU2(下)

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ボノ役の俳優さん、最後のほうで髪の毛長くてサングラスしてるシーン、ボノとソックリだった!

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左が映画、右がボノ本人。この写真のボノを再現したと思われます。




この映画のプレミアにやってきたボノさん。何か嬉しそうじゃない?w

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U2がどんどん揺るぎない地位を築いて世界的なスタジアム・バンドになっていくのに対して、ニール達のバンドときたら、
場末のストリップクラブでのギグで日銭を稼いだり、音楽性も定まらなくて、なかなか日の目を見ることが出来ないの。
せっかくのチャンスが訪れても、見栄っ張りで意固地な性格のニールのせいで、そのチャンスを掴むことが出来なくて、
弟のアイヴァンはいつも苦水を飲まされてる感じ。ほんと不運な弟くんだよ。
負けず嫌いで前向きなのは、上を目指す人間にとっていいことなんだろうけど、肝心なとこで無駄に高いプライドが邪魔をしちゃうんだな。
ニールはとことんダメ男&ダメ兄貴として描かれてるんだけど、憎めないのはベン・バーンズの可愛さゆえですかねw

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いや何でやねん!とツッコミいれてるようにしかみえないw あとロブちゃんのケミカルジーンズ! 何だか可愛いぞ!w






で、U2のメンバーになれたかもしれないのに、それをニールが邪魔したんだってことを、とうとうアイヴァンが知ってしまうんですよ。
それが原因でアイヴァンとニールの間に亀裂が入ってしまう。
さらにニールがレーベルの社長の奥さんに誘惑されて関係持っちゃったことがバレて、恋人のグロリアにも愛想つかされ、
バンドもクビになってしまって、いつも一緒だったはずの兄弟は別々の道を歩くことになってしまいます。

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ニールのバンドは流行を追っかけることばかりで、音楽性というか、ファッションもコロコロ変わって一貫性がないんだけどw、
80's好きとしてはそれが見てて楽しかったです。


でも70年代のロブちゃんの田舎っぺなファッションも可愛かったなーw
タートルネックのセーターにダサいセーター重ねてたりしてさw

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音楽的には、バンドの初期は70年代後期から80年代初頭ということもあって、ポップなポストパンクって感じ?
それがDuran Duranの初期みたいなニュー・ロマンティックになっていって、ヘンテコなニューウェイブ路線をひた走りw、
映画のハイライトのあたりでは87年頃の設定だったせいか、もうニューウェイブ路線は下火になってて、
割とストレートな王道のロックやってたり。
王道のロックやるようになった頃にはそこそこ人気も出て、ツアーなんかにも出るんですけどね。





これなんてまさしくニューロマンティック路線というか、まんま「Adam & The Ants」じゃん、って笑ったわw

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これはヴィサージふう?

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このシーンも笑ったわー。そうそう!こういうヘンテコなキメポーズしながら歌う人たちいたいた!みたいな。





初期のポストパンクっぽい頃の、このギグのシーンのファッションが個人的には一番好みだったかな。

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アイヴァンの格好が特にツボでした。ママが施してくれたリボン付きの帽子姿が可愛くてねw







で、SHOCK UP ! (バンド名)のツアーでのライブシーンが出てくるんだけど、そのシーンを中心にまとめたクリップを貼っておきます。










ベン・バーンズ、歌うまー!!!w
ロブちゃん、かわええええええ!!! ← しつこくこれを言いたいらしいw


どちらもすごいいい曲だなあ。下のほうのは「♪お~おお おおお おっおっお~~♪」のところ、ついつい一緒に口ずさんでしまうよw






ロブちゃんも1曲だけ歌ってますのでオマケにそちらもペタリしときます。



Joe Echoという人と2人で、ハモリじゃなくユニゾンで歌ってますが、低い方の声がロブちゃんだと思われます。
何か力入ってるというか、必死そうに見えるのは、ニールをクビにした直後だから。
ニールへの色んな感情が渦巻いてる中、歯を食いしばってステージに立ってる、というわけなんですな。




コッチのばーじょんも捨てがたく、オマケでペタリさせてもらう!w







あと、髪が伸びてるからバンドとしては中期になるのかな、この時の曲がね、なかなか好きなんですよ。
50秒ほどの短い映像ですけど貼っときます。



出だしがレゲエ調なんだけど、途中から転調してパンクっぽくなるの。こういう感じ、何か懐かしいなあと思って。
ちょっとポリスの「ロクサーヌ」とか「Message In A Bottle」なんかを彷彿とさせるというかさ。


この時のロブはすごい美人ちゃん♥

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で、記事の一番上に大きな画像で映画のアートワーク貼ってありますけど、この映画たっくさんアートワークが存在してて、
どれをお借りするかすごーく悩んでしまった。
結局、届いたDVDのと同じ画像のにしましたが、せっかくなので、アートワーク色々貼っときます。
いや、要らんでしょうけどw、映画では売れないミュージシャンだったから、日の目を見せてあげたくてw



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左はロシア版かな?パステル調の色合いで可愛いなあ。





一番好きなのはコチラ(左)のアートワーク。

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右のU2のこのアルバムをパロったんだなってのがすぐわかって、ニヤっとしちゃった。





余談ですが、このジャケットのピーター少年も、今では立派に成長して、こんな大人になったそうな。

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あと冒頭にも書きましたが、この映画が名優ピート・ポスルスウェイトの遺作になったそうです。
この映画の監督さんの30年来の友人だったそうで、癌の化学療法を受けながらの撮影だったんだとか。役者魂だなあ。
「ブラス!」とか大好きでしたよ、ほんと。

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遅ればせながらご冥福をお祈りいたします。







実際のマコーミック兄弟と映画でのマコーミック兄弟。本当は今でも仲いいみたいです。

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実際のマコーミック兄弟は、オアシスの眉毛兄弟(ノエル&リアムのギャラガー兄弟)みたいに険悪で仲悪い兄弟ではないそうで、
映画の中での喧嘩くらいは日常茶飯事ではあったらしいけど、全然あんなの大したことないよ、みたいなこと仰ってました。
オアシスの眉毛兄弟は楽屋で殺し合いに発展しそうなくらいの殴り合いになって、それでいよいよノエルが脱退した、みたいなこと聞いたけど
(間違ってたらスミマセン、うろ覚えなんで)、マコーミック兄弟は実際にはそんなひどい兄弟仲ではなかったんですね。
ちょっとホッとしましたw





ニールの恋人役のクリステン・リッター。80'sファッションとメイクがすごく似合ってた!

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彼女はアメリカの女優さんですが、映画の中でもアメリカ人として描かれています。
クリステン・リッターは最近「ザ・ディフェンダーズ」とか「ジェシカ・ジョーンズ」でちょこちょこ見かけるようになったよね。



このツアーバスがねえ、レトロで可愛いんですよ。本当に当時の古いバスを使って走らせてました。

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あと、グロリアがウエストに巻いてるサッシュベルト!まさに今流行りのオサレアイテムじゃん!
難易度高いのでワタクシは所持しておりませんが、大昔オカンのタンス(クローゼットではないw)にあったなそう言えばw



映画では、ニールは上のグロリアに愛想つかされて振られるんだけど、映画の最後に「グロリアと結婚した」というテロップが出てて、
実際には結婚したんだなあとわかって、ちょっと安心したw ニールがあまりにもヘタレに描かれてるから。
そう言えばアイヴァンが「結婚式でU2の曲を歌ってご祝儀を稼いでるよ」って冗談か本気か分かんないことインタビューで答えてたけど、
そのグロリアとニールの結婚式でアイヴァンが歌った、と最後のテロップに出てたから、本当にウェディング・シンガーやってるのかもね。







そうそう、マコーミック兄弟のSHOCK UP ! 時代のMV見つけたので貼っておきます。なかなかいい声してるよニールさん!



横でギター弾いてるのがアイヴァンさんですね。ちょっとジョンキュー(ジョン・キューザック)の若い頃に似てる気がする。




ただ、これ87年リリースらしいけどさ、同じ87年にはU2があの名盤「ヨシュア・トゥリー」をリリースしてんですよ。
世界的大ヒットになった「With or without you」「I still haven't found what i'm looking for」の入ったアルバムね。

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それを考えると、明暗クッキリの理由が解るように思います。悪いけどw
でもニールさん、音楽ライターとしての才能があったみたいで、そちらに転向して成功してるみたい。








あー。
何だかひたすら「面白かったー!」としか言えないので、内容ぐちゃぐちゃですね。
もう読んでもらうことを前提にして書いてないというか、書けないというか、もうほんとぐちゃぐちゃだな今日w


とにかくアイヴァンを演じたロブちゃんが可愛かったので、可愛い写真いくつか貼って帰るとするかw


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スイマセン、今日はもう「G&T」並みに大量の写真だらけになっちまいました。重くなったかな?ほんとスイマセン。
貼りたい写真がいっぱいすぎて、もう収拾がつかなかったw



音楽もすごく良かったからサントラ欲しいなあー、と思ってiTunes行ってみましたが、やはり日本のあいちゅんでは売ってませんでした。
仕方ないからイギリスから中古のCDを取り寄せることにしたった。
あと他にも3つのDVD待ちなので、届くのを楽しみに待ちたいと思います。





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Tag:ロバート・シーハン

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